5日目


ウィルンソと交代しつつ、何時間も水平線に目を配らせたが、1隻の船も目につかない。8本脚のイカだけが、私の神経を逆なでさせる。魚じゃないけど。



10日目


やはり長期戦を覚悟しなくてはならないだろうと、拠点を作ることにした。
ちょっと開放的だが、住めば都である。
日中ウィルンソには留守番の任務を与えることにした。



15日目


島周辺の海は比較的近くで深くなってしまっており、多くの貨物は、素潜りで到達不可能なところに沈んでしまったが、いくらかは回収した。
壊れていた竈もどうにか、どうにか修理して使えるようにした。



もっとも幸運な回収物は、ジュークボックスだろう。船長のものだったと思われる。
今日はウィルンソと一緒にキャンプファイヤーで盛り上がろう!!



20日目


この島は小さく標高も低い。仮に船が近くを通ったとしても、スルーされてしまうのではないか。
そこで、メインマストを島の中央に建てることにした。



25日目


そもそも、この島が暗すぎたのて岩礁に乗り上げたのが、この悲劇の始まりなのである。
そこで、小さいながらも灯台を建てることにした。
これで救われる命もあるだろう。



30日目


生活基盤が整い、一息つくと急に古い仲間のことを思い出す。
彼らを追悼するための碑を築いた。


つづく