注意 今回から本格的にレッドストーン回路が出てきます。基本的にシンプルな露出しているバージョンと、隠しているバージョンの2パターンを紹介しています。

もしこのページの回路を参考にして自らのワールドに導入する際は、シンプルなバージョンをまず設置し、実際に自分の目で動作を確認することを強くお勧めします。隠したバージョンだけ覚えても、応用が利かなくなるので。


凡例



T字分岐

T字分岐は図のように一つの線路が二つに分かれるような分岐です。分岐部分(黄色い羊毛の上のブロック)は特別なパーツではなく、単なるレールです。しかし、このレールにレッドストーンの動力を流すと、分岐が左右のどちらかに変わります。

最も単純なものは図のようなレバーを隣に置いたもので、レバーの方向に分岐が向きます。
採掘場などシンプルな用途で使う分岐の場合はこのままでもいいのですが、複雑な鉄道網を組もうとすると、ちょっと不都合な面が多いため、通常はもう少し回路を入れて使いやすくします。


まずはリセット

T字の分岐は前回紹介した通りレールを並べれば簡単に形にはなります。ただレールを配置しただけでは回路のオン/オフとは関係なく、設置した順序に依存します。

そこで、まずはオフ状態にリセットさせる必要があります。これを怠ると、せっかく回路を組んでもやり直しという羽目に陥ることがあります。
一度、動力を分岐に入れ、その後に取り除くことで、オフ状態にすることができます。いろいろ方法がありますが、図のようにレッドストーントーチを用いるのが無難でしょう。


繋がってない方向から来た場合の対策

レールの繋がっている Bからトロッコが来た場合、そのまま Cへ曲がって進みます。
レールの繋がっていない Aからトロッコが来た場合、そのまま直進して Bへ進む上に、一瞬カクっと画面がぶれるので、あまり乗り心地が良くありません。

意図的に直線させたい場合もあるかも知れませんが、多くの場合は Aから来た場合も Cへ向かわせたいと思います。その場合、分岐の繋がっていない側(A)の分岐隣のレールをディテクターレールに変更します。
Aから来たトロッコがディテクターレールに乗った瞬間にレッドストーンの動力が伝わり、AとCを繋ぐように向きに変えます。


レッドストーン回路での分岐制御(シンプル版)
T字分岐の最初で、分岐の横にレバーを置いて分岐を制御する例を載せていますが、実はこの分岐と、前項の「繋がってない方向から来た場合の対策」を両立させることはできません。

レッドストーン回路のオン優先の法則で、レバーがオンの場合はディテクターレール関係なく、常に 一方を向き続けます。そこで、少し面倒ですが回路を付け足します。

シンプルに考えると分岐に関しては、A方向から来るのもB方向から来るのも無関係です。
となると、C方向から来てなおかつレバーがオンの場合に分岐に動力を送れば、正しく動作します。これを回路で再現すると、下記のような回路にようになります。

“なおかつ”の部分は右下の AND回路 が行っています。
C方向のディテクターにトロッコが乗った際に、レバーがオフなら分岐へは動力が流れずにB方向へ、レバーがオンなら分岐へ動力が流れA方向へ向きます。


レッドストーン回路での分岐制御(隠し版)
実は地下に隠す方が設置するパーツ自体はシンプルです。
じっくり見ると分かるかと思いますが、全体的に大きな AND回路 を形成しています。


ちなみに、レバーは遠くに設置したい場合もあると思います。その場合はレッドストーンリピーターで延長可能で、おおよそ300ブロック以内なら制御可能なようです。


駅について

マインクラフトの駅は、レッドストーン回路の定番として一つのテーマと言っても過言ではないでしょう。多くの人が動画などで載せています。

駅には大きく分けでトロッコ回収型とトロッコ放置型があります。
回収型は駅に到着したトロッコを裏に引っ込めたりアイテム化し、乗車時に自動で出現するような形です。駅には常に空いているのでトロッコが詰まる心配もなく特にマルチでは活躍します。一方で回路が複雑になり、巨大になるという傾向にあります。
トロッコ放置型は、駅に到着したトロッコはそのまま停めている形です。トロッコが無い場合はチェストなどから出す必要があったり、既にトロッコがある場合は詰まることもありますが、回路がシンプルで小さく済みます。

この特集では後者のトロッコ放置型のみを紹介します。


駅の原理
駅の原理は簡単で、レッドストーン回路の動力が伝わっていない状態のパワードレールに動力を入れると、トロッコは後ろのブロック(図の黄色の羊毛)との反発で前に進みます。
たまに坂道にしているものを見かけますが、その必要はありません。

なお、注意点として反発用ブロック(黄色の羊毛)は普通の立方ブロックにすることです。半ブロックや階段、透過性のあるブロックなどでは動作しません。


最大加速のパワードレールの位置

スイッチ押した瞬間に最大加速したい為に、スイッチと連動させるパワードレールを2つにしたい気持ちは十分分かりますが、2つにしてしまうと到着時にトロッコが反発用のブロックの位置まで到達しません。

回路をうまく組めばタイミングが合うかも知れませんが、駅周辺は駅用の回路が入る為になるべくシンプルにしたいので、加速用のパワードレールは、出発用のパワードレールとは別に、数ブロック離れた位置に設置するのが無難です。


出発/終着駅

ループ状の線路をぐるぐる周る環状線でない限り、通常は末端に駅が存在します。出発駅でもあり、終着駅でもあります。短い路線、例えば地上と廃坑を結ぶような場合は、このスタイルの駅が2つだけで構成されるようなケースもあります。

原理の所に載せたものでも、駅としての役割は果たしてくれるのですが、スイッチを押すといきなり後ろにバックするのはあまり乗り心地が良いとは言えません。出発進行のスイッチは前に置いておきたいところです。


出発/終着駅(シンプル版)
スイッチを押したら動力がそのままパワードレールに繋がるという、回路図は必要ないくらいなシンプルな回路です。


出発/終着駅(隠し版)
この回路の最も重要な点は、スイッチの前の床ブロックで、ここは必ずハーフブロックもしくは階段ブロックなどの透過性ブロックにします。丸石などの立方ブロックの場合、回路が焼けて動作しません。
パワードレールは下のレッドストーントーチから動力を送りますが、動力は反転(NOT)するので、もう一つレッドストーントーチを置いて相殺させています。


スイッチバック型 途中駅

スイッチバック型とは出発/到着駅のような一方通行の駅だけど分岐で駅に入った線路とは別の線路へ進むことが出来るようなスタイルの駅です。

右図の猫後頭部から来たトロッコは、駅を出た後は猫後頭部へは戻らずに、猫前面部へ進むことができます。
なお、スイッチを二つ置くことで左右どちらか進むことを選ぶことも可能で、後述の回路ではその仕組みを採用しています。

原理は、本ページで扱ったT字分岐と出発/到着駅を合わせただけで、トロッコが分岐を通過するタイミングで、出発スイッチを押した方向に向くように調整しています。


スイッチバック型 途中駅(シンプル版)
図を簡略化させる為に上側の線路の真横をレッドストーンが通っていますが、実際には地中に潜らせるなりして横断させて下さい。
レッドストーンリピーターの数は、トロッコが分岐地点に到達するまでの時間に応じて増やしてください。いずれも最大遅延状態でいいかと思います。


スイッチバック型 途中駅(隠し版)


スクリーンショットを見るとちょっと複雑に見えるかも知れませんが、仕組みはさほど難しくありません。
ハーフブロックの位置が変わっているのに注意して下さい。
シンプル版同様に、レッドストーンリピーターの数は距離に応じて調整して下さい。