大海原を探索中、激しい雨に見舞われた冒険家アレックスは、小さな灯台の建つ小島に上陸した。
そこは、無人島であったが、過去に誰かが住んでいた痕跡があった。



一つの古びたチェストには日記と思わしき本が残されていた。



~ スティーブの日記 ~

島でのサバイバル生活が始まった。特にやることがないので暇つぶしに日記をつけようと思う。
まずは、どうしてこうなったか、から記していこうと思う。



0日目

貨物帆船マイウギ号は大量の荷を積み、一週間前に三日月港を出港した。カラカラに晴れた良い天気が続いたが、風はまったく無く船の進みは遅い。
このままでは納期に間に合わないために、航路図に乗っていない海を進むことにした。この晴天なら問題ないだろう。



もちろんフラグであり、あっという間に天候が変わり、今までの青空が嘘だったかのように、豪雨が降り注いだ。
クルー全員で、必死で船を立て直そうとするも、ガツンという船乗りにとって最も聞きたくない音が響くと、急激な揺れが襲い、意識を失った。



1日目


まぶしさに瞼を開ける。
なぜそうしているかまったく記憶にないが、救命ボートにしがみ付いていた。
雨音は聞こえない。風が帆を叩く音も、愛しのおんぼろ船の軋む音も、船長の怒号も、仲間の掛け声も、、何も聞こえない。



半壊しているボートでどうにか近くの島に上陸した。船はこの島の周辺の岩礁にぶつかってしまったようだ。
前のスクリーンショットでは木が生えていなかったような気もするが、きっと寝ぼけていたのだろう。気候的に大きな木は育ちにくいのか、5本の木以外は低木しかない。
もしかしたら他の仲間も上陸しているかもしれないと、大きな声で呼ぶが、無言の返事しか返ってこなかった。



2日目


島中を歩き回ったが、人間の姿はおろか、かつて人間がいた跡すら見当たらない。
しかし、幸いなことに海鳥を数羽生息しているのを見つけた。人間を恐れていないところを見ると、付近に人間のいる島や陸地はないのだろうか。
とりあえず、柵を設けて閉まっておくことにした。島だけに。これで、当面の食料には困らないだろう。



3日目


船の食料だったものだろうか、かぼちゃが浜に打ち上げられていた。
一人での無人島生活は虚しい。このかぼちゃを見ていたら、何かを語りかけているような気がする。そう、彼は友達だ。一緒にジェンガを積み上げることはできないが、悩みくらいは聞いてくれるだろう。ウィルンソと名付けた。


つづく