もしかしたらあまり知られていないかも知れませんが、私はわりとトロッコ鉄道にのめり込んでいる方で、各地域とトロッコ鉄道網を結んでニヤニヤしています。 というわけで、今回から3回に渡り、トロッコ鉄道と駅に関する解説を特集したいと思います。

性質上、レッドストーン回路の内容を扱います。レッドストーン回路にあまり詳しくない方は、『特集:レッドストーン回路の解説』を軽く読んでおいてください。

なお、今回はプレイヤーが乗るトロッコ(マインカート)のみを対象としています。かまど付きやチェスト付き、TNT付きなどのトロッコは扱いませんのでご了承下さい。


レールの種類

プレイヤーが乗る鉄道を敷く場合、通常使うレールは、普通の「レール」、「パワードレール」、「ディテクターレール」の3種類となります。
「アクティベーターレール」もありますが、今回は省きます。

いずれのレールもクラフトすることが可能で、壊すのに最適なツールはツルハシです。広い範囲のレールを一度に壊したい場合は、バケツで水を流すとアイテム化します。


レール
普通のレールは改めて書く必要は無いかも知れませんが、トロッコが走るためのレールです。
トロッコ鉄道では基本的にこれで線路を作っていくことになります。
トロッコを乗ってキー入力や下り坂道があると速度が上がりますが、何もしないと次第に速度が低下し、停止します。

曲げることや、分岐させること、坂道にすることができます。
鉄6個+棒 で 16個 クラフトすることが出来ますが、廃坑にも自然生成するのでそこから十分な量を入手することも可能です。


パワードレール
トロッコを加速させたり、減速させることのできるレールです。 詳しくは後ほど扱いますが、レッドストーンの動力が入っている赤く光っている状態時には上を通過したトロッコを加速し、光っていない状態時にはそれを減速させます。

普通のレールとは異なり、曲げることも分岐させることも出来ませんが、坂道上で動作させることはできます。

金6個+棒+レッドストーン で 6個 クラフトすることができます。比較的コストが高いので、なるべく節約を意識したいレールです。


ディテクターレール
ディテクターレールはトロッコの感圧坂で、このレールの上をトロッコが通過すると隣接しているブロックにレッドストーンの動力を送ります。
このレール単独で使うことは無く、他のレールやレッドストーン回路などと併せて利用します。

パワードレールと同じく曲げることも分岐させることもできません。坂道では一応動作しますが、上のレールとは回路上繋がっていないので用途によっては注意が必要になります。

鉄6個+石の感圧坂+レッドストーン で 6個 クラフトすることができます。


レールの引き方

設置可能ブロック

普通の立方ブロック上や、上付きハーフブロックや階段上に設置することができます。
上記を除く、多くの透過性ブロック(ガラスやフェンスなど)には設置することができません(ホッパーなどの例外もあります)。
空中はもちろんですが、海中、溶岩の中などにも設置することはできません。

レールの向きが設置したい方向と異なっていても、隣に並べれば自動的に繋がります。意図しない方角のレールとくっついてしまったら、一度壊してやり直しましょう。


カーブ

曲げる場合も、レールを曲げたい位置に設置すれば、自動的に弧を描いたレールに変わってくれます。

基本に90度の、東西南北にしか直進できませんが、例えば北東北東……と繋げることで、斜め方向の線路も設置可能です。この場合、見た目は激しく気持ち悪いですが、トロッコはスムーズに直進してくれます。
但し、パワードレールなどはカーブに設置できない為、次第に減速してしまうので、それらを考慮して敷く必要があります。

なお、角の内側(図の黄緑部分)に障害物があると、トロッコの減速に繋がるので注意が必要です。


分岐
いわゆるT字分岐も作ることができます。T字の先に-側を作ると|側と繋がらないので、その場合は交わる部分を壊して設置し直して下さい。

レールが繋がっていれば、トロッコはその上を通過します。レールが繋がっていない場合は直進しますが、その際に一瞬カクっとなってしまいます。
T分岐はレッドストーン回路で方向を制御することが可能です。これは、次回解説していきます。


坂道
上下は段差が1段の場合のみ、自動的に坂道として繋がります。登り坂にするとトロッコの速度が著しく低下するので、パワードレールを節約したい場合は、あまり坂を作らない方がいいでしょう。

しかし、あえて坂道を作るのもロマンの一つです。


パワードレールの設置

レールの欄でも書きましたが、通常のレールによる線路の場合は早い速度になりません。そこでパワードレールを用いてトロッコを加速し、快適に運行させるようにする必要があります。
但し、だからと言ってパワードレールを大量に設置しては、コストが掛かり過ぎますので、なるべく節約しつつ必要十分な量を設置していきます。


最大加速
トロッコに乗り、パワードレールを通過したら最大限まで加速したと思われがちですが、1つだけの場合はすぐに減速してしまいます。最大加速まで持っていくにはパワードレールを二つ並べる必要があります。

見た目では、最も早い時の速度は同じ(8ブロック/秒)ですが推進力は蓄積され(隠し満腹度と同じ)ており、減速までの時間が大幅に違います。

減速が目に見える前に、パワードレールを置き、再加速し推進力を貯め戻す事で常に最大速度を保つことができます。これは意外に乗り心地にも関わってきます。
なお、パワードレールが二つ連続で必要な場所は、乗り始め(駅など)と、上り坂の上のみで、一定間隔で設置するパワードレールは一つずつで十分です。


段差が無い場合の間隔

前項にて「減速が目に見える前に、一つパワードレールを置き」と書きましたが、その間隔が重要です。すでにこれらは有志の方によって調査されており、Wiki にも掲載されています。結果だけ抜粋しますと、下記のようになります。

決して減速しない間隔は27ブロック(レール26、パワードレール1)です。
但し、現実的にそこまで理想を求める必要はなく、減速を体感しない程度の間隔は38ブロック(レール37、パワードレール1)のようです。

数え間違いなどを防ぐためにも、ギリギリではなく切りのいい、36(レール35・パワードレール1)もしくは33(レール半スタック・パワードレール1)くらいでもいいと思います。


段差がある場合の間隔
上り坂の場合はかなり大きく減速してしまいます。

坂道の手前で最大加速状態として、減速を体感しない間隔は2ブロック(レール1、パワードレール1)です。
ただし、よほど距離が長くなければ、3ブロック間隔(レール2、パワードレール1)でもさほど変わりません。
4ブロック間隔(レール3、パワードレール1)になるとほぼ減速が体感できます。

これより間隔が伸びると、上に登り切れない場合もあるので、注意して下さい。


パワードレールへの動力の供給方法

これまたレールの欄でも書きましたが、パワードレールはレッドストーンの動力が入っていないとブレーキになってしまいます。
駅などオン/オフをコントロールする必要が無く、トロッコの加速時にのみ動力の供給が必要な場合は下記の方法で行うのが一般的です。
なお、各メリットデメリットがあるので、必要に応じて使い分けられるようにした方がいいでしょう。


レッドストーントーチを用いる方法

レッドストーンの動力で最もシンプルなものはレッドストーントーチでしょう。
露出させても構わない場合は、(a)のようにパワードレールの隣や、(b)のように上に設置すれば、直接動力が伝わります。
よくあるミスで、(c)のようにパワードレールの設置しているブロックへトーチを設置する人がいますが、これは動作しません。

隠したい場合は、(d)のようにパワードレールを設置したブロックの真下に設置するのが最も簡単かと思います。

もう少し詳しく書けば、パワードレールへの入力は、パワードレールそのもの、もしくはパワードレールの設置しているブロックへ動力を伝えればいいので、(e)のような設置も可能です。


ディテクターレールを用いる方法

ディテクターレールはトロッコが通過する際に隣接する回路へ動力を伝えます。これにはパワードレールも含まれているので、(f)のようにパワードレールをディテクターレールでサンドイッチすれば、トロッコ通過時にパワードレールが有効になり、加速します。

この方法の場合、線路外に回路を設置することが無いのでシンプルに構成することができます。特に高架線などで使い勝手が良いです。
但しその反面、ディテクターレールは鉄を原材料とするので、レッドストーントーチよりコストが高くなります。

よくあるミスで、(g)のように坂道でも同じ方法で設置する人がいますが、これは下りでしか動作しない為、意味がありません。


その他の方法

レッドストーン回路の動力源はトーチ以外でももちろん良いです。

その中で最も役に立つのがレバーです。(h)のようにレバーを設置しオン状態にしておけば、常に動力を供給します。高架線で尚且つ坂道の場合にあまり目立たせずに設置することが出来ます。(図では側面ですが、底面でも可)

目立っても構わないという方は、(i)のように大胆にレッドストーンブロックの上にパワードレールを設置してしまってもいいでしょう。


参考

本特集記事を書くにあたり、下記のサイトを参考にさせて頂きました。

Minecraft Japan Wiki
Minecraft Wiki