
書籍販売特別企画第二段として和風の商店、お米屋の作り方の解説を行いたいと思います。
一口にお米屋と言っても、日本では年貢に代表されるように長い歴史を持ち、それを扱うお店もいろいろな種類があったりするのですが、今回は難しいことは置いておいて、単純に米を売っているお店という感じで作っています。

ごちゃごちゃした番頭がいるスペースが結構特徴的ではないでしょうか?
マインクラフトにはお米がありませんが、さもあるかのように振る舞う。結構これが重要だったりします。
土台を作る

土台は柱となる部分がトウヒの木材、それ以外はオークの木材系で作ります。
前面右以外は、横3幅をオークの板材を上付きのオークの階段で挟む形状にし、少しだけ見える地面は樹皮を剥いだトウヒの原木にしておきます。
(スクリーンショットで見えない裏側もすべて同じ)

前面の右側のみ幅が4なので、すべて階段でスクリーンショットのように中央2つの向きを内側にしてぱっと見真ん中が立方ブロックに見えるようにします。
壁を作る

トウヒの木材の柱はすべて3ブロックほど付き足します。
幅3ブロックの壁は砂にしますが、スクリーンショットの4つの壁のみ中央1ブロック分を窓とします。
窓は前面のみオークのトラップドア、それ以外はオークのフェンスにします。
前面は入り口の上にトウヒのハーフブロックを上付きで、大きな窓部分はトウヒのトラップドアを並べ、その上に砂を設置します。
屋根を作る

屋根は花崗岩のハーフブロックで1段目は壁の側面に掛るようにし設置し、徐々に上に設置していきます。
屋根窓が配布部分が横3×奥行2を空けますが、一度作ってから壊した方が作りやすいでしょう。裏側も同じ位置に穴をあけておいてください。
前面の入り口部分も後でひさしが入るので開けておいてください。裏はすべて屋根にして構いません。
棟部分はトウヒの木材系で作ります。今回は特に目立たせずに花崗岩と同じ高さで大丈夫ですが、一番下の部分のみ上付き階段にしておいて下さい。
最上段の大棟部分は樹皮を剥いだトウヒの原木をまっすぐ横に配置し、棟との交差部分のみトウヒの板材にしておきます。

側面はトウヒの階段を組み合わせて少し凹ませた形状にしておきます。
大棟の下部分について、今回はお米屋ということで白色のシェルカーボックスを配置してみましたが、未入手な場合やお米屋以外の場合は他のものでも構いません。
ドロッパーやディスペンサーにして鬼瓦風にしても面白いです。
店内を用途に分ける

民家を作った際と同様に床の素材で分けます。
入って左側、スクリーンショット右側が客が自由に歩き回れる商品売り場スペースで土足を想定して砂利にしています。
逆側は店員が作業するスペースとなり、オークの木材系で床を作っています。
その境界部分も上付きの階段ブロックを混ぜることで、ちょっとした複雑さをだしています。
店内の天井を作る

地面から5ブロック目に樹皮を剥いだトウヒの原木で梁を作ります。
トウヒの木材系で天井中心に向かって徐々に高くなるようにします。
今回の建物では屋根窓もあり、通気性をよくしたいので、完全には塞がずに一部をオークのトラップドアにしています。
装飾の為に、側面の柱との接続部分は階段ブロックにしておきます。
前面の右側は柱と繋がらないけど階段ブロックで構いません(「店内を用途に分けるのスクリーンショット参照」)
商品売り場スペースを整える

残念ながらマインクラフトに米というブロックもアイテムも存在しないので、それっぽいものを配置してお茶を濁します。
干草の俵を縦向きに設置して、その上に器として空の植木鉢を置いておきましょう。残念ながら品切れです、という風にコンポスターを配置。白色のコンクリートパウダーは米にしか見えないので堂々と設置します。中身はまだ見せられない風に火を消した焚き火をコンポスターの上に配置。
実質、1ブロックしかそれっぽいのはありませんが、不思議と何種類もあるように見えます!

最近では米は袋で買う人が多いと思いますが、お米を大量に扱う場合は米俵というものがあり、それを干草の俵と断面を見せない為に竹のトラップドアと組み合わせて表現しています。
書見台と竹の看板を組み合わせて、単なる荷物より、多少扱いグレードを高く見せるような感じにしています。
最後に、お米屋とより強調させるために、旗で「米」と書いて貼っておくことで、小学二年生以上は必ずお米屋と認識してもらうことができます。
その他、スペースを埋めるために音符ブロックによる荷物、砥石やトリップワイヤーフックによる装飾も付けておきます。
店員作業スペースを整える

今で言うところのレジの番頭が作業するスペースの番頭台(後述)を中心作り、その周辺に米俵など配置していきます。
建材(床や柱)と違う色の木材のハーフブロックの4側面に看板を張り付けると木桶に見えてきます。
米屋に関わらず、食品を扱う和風建築では使いやすいかと思います。
壺には額縁にもはや海苔が無いおにぎりにしか見えない砂糖を入れておきます。
番頭台の後ろ側には樹皮を剥いだダークオークの原木を2つ並べ、それに額縁を張り、ダークオークのトラップドアをお互いが離れた位置に飾ることで和風の戸棚に見えてきます。

番頭台は、アカシアの木材でハーフブロックで机を作り、その周りをトラップドアで囲みます。
民家の時と同様に、感圧板に看板を張り付けることで座椅子っぽく見せています。
磨かれたブラックストーンのボタンを地面に貼ると硯(すずり)っぽく見えます。また側面には旗の模様(柄はなんでもOK)を張り付けて帳簿っぽくしておきます。
少しばかり違和感はありますが、書見台を1ブロック下に配置して本と羽ペンを飾ると、床に本が置いてあるように見えます。
シーピクルスは急須のつもり。このような生活感を入れると、リアリティを増すことができます。
前面の外観を最終調整する

屋根の空いて部分にはひさしを差し込みます(後述)。
大棟と棟の交差部分のトウヒの板材の上にはトウヒのトラップドアを配置して、立体感を出しておきます。
大きな窓は幅4ブロックありましたが、右の1列はトウヒのトラップドアを3枚設置して引き戸が少し閉じているように見せています。
米の旗は適当な場所配置しておきます。かと言って裏側などまで貼る必要はありません。
側面の窓は民家の時と同様にフェンスゲートとトラップドアで開けた状態にしています。
反対側はトラップドアのみで閉じた状態にしています(背面の外観を最終調整するのスクリーンショット参照)。

入り口のひさし部分はトウヒの階段ブロックを組み合わせて作ります。
ドアは180度開かないので普通にドアとして設置するとスクリーンショットのようには設置できませんが、完全に閉めることを諦めるとこのようにも表現できます。
さらに、暖簾として米という字の入った旗を付けておきます。

屋根窓のトウヒのハーフブロックとトラップドアでひさしを作り、フェンスで支えます。
中が空だと向こう側が見えて不自然なので、ラージチェストを音符ブロック2つで挟んだものを設置しておきます(もう片方も)。
背面の外観を最終調整する

今回は裏面はさほど手を加えていません。
お米という商品の特性上、あまり店に汚れを入れず清潔な店っぽくしています。
裏の壁は中央のみ窓がありますが、飾りとして左右にもトラップドアを設置しています。
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筆者が2024年2月に執筆した『できるマインクラフト和風建築』では、本記事のような商店の作り方の解説を5件の他、民家、田畑、小物、寺社仏閣、そして日本城までさまざまな建物の作り方を紹介しています。
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