今回は高殿の作り方解説の後半になります。前半をまだ見ていない方はこちらをどうぞ。
準備をする
内部は結構広いのでまずは目印を付けます。
間違えたらやり直しが面倒な上に、最悪全焼するので、気を付けてください。
スクリーンショットでは金、レッドストーン、ダイヤモンドに分けていますが、3種類に分かれていれば何でも構いません。
しばらくは特に記述していない部分では、左右と前後で対称になっています。
柱と梁を作る
屋根だけでは大きすぎて安定感が悪いので、柱と梁を入れます。 スクリーンショットでは分かりやすいようにアカシアの原木にしていますが、実際はダークオークの原木にします。
(既にダークオークの原木になっている箇所は、前回の外観を作った際に設置したものです)。
ダイヤモンドの印の位置から真上に伸ばします。横向きの外観作成時に作った既存のダークオークの原木とうまく繋がるはずです。
この柱の高さ4段目から外側2方向に梁を入れます。
また、8段目も既存のダークオークの原木と繋がるように、10段目は屋根の前後をつなぐように梁を入れます。
大きな柱と梁の次にはスクリーンショットのように小さな梁を入れます。
スクリーンショットでは分かりやすようにアカシアの板材系を用いていますが、ここもダークオークの板材系を使ってください。
10段目の左右のダークオークの壁の穴部分には松明を設置しておきます。
9段目の前後の屋根窓の端には大釜を配置し、トウヒの看板をくっつけておきます。これは火事になった時の防火用の水桶で、実際にあったようです。
中央の屋根窓部分はオークとトウヒのトラップドアを配置して窓を装飾しますが、設置する位置はダークオークの原木の上ではなく、その1ブロック手前で、内側の方に開くようにして下さい。
また、前の工程で取り付けた松明を隠すようにトウヒのトラップドアを設置します。
炉を作る
製鉄の要となる炉を中央にレッドストーンブロックのロの字になっている部分に作ります。
炉は一度使い終えたら壊すので、固めた泥などの方がそれっぽいのですが、固めた泥には階段ブロックなどが存在しないために、泥レンガ系を用います。
スクリーンショットのように、上部が細くなるように設置します。一番下の階段ブロックは前面だけで、後方は普通の立方ブロックにして下さい。
左右にある中央の凹みは、下側に下付け階段、上側に上付け階段を設置しています。
最上段の中心は干草の俵をネザーラック2つで挟みます。
干草の俵の上には焚き火を設置し、隣接するネザーラックにも火打石と打ち金で火を付けます。ネザーラックの火は周辺の燃えるブロックに燃え移るので、仮ブロックなどの設置の際には注意して下さい。
炉は火を入れ鉄を作っていると、途中でノロと呼ばれるゴミが出てくるらしく、階段ブロックで溝を設けて排出するように見せます。溶岩、シュールームライト、マグマブロック、ネザーウォートブロック、石炭ブロックと置いて、徐々に冷え固まっている風にしています。この部分は前面のみで構いません。
炉自体も立方ブロック部分の1/3程度を固めた泥に差し替えます。前述の通り階段や塀などは変えられないのでそのままにしておきます。
炉には材料や燃料である炭を投入する必要があるため、それの足場を後ろ側に設置します。
また、炉には空気を送るのですが、その管の代わりに樽を横向きに配置します。レバーは単なる装飾です。
ふいごを作る
製鉄を行ったことがある方はご存じかと思いますが、炉は炭を入れて火を付けただけではさほど高温にはなりません。空気(酸素)を送り込むことで高温になり、砂鉄から良い鉄を作ることができます。
ふいごと炉との間の目印のレッドストーンブロックの場所に固めた泥で壁を作ります。この壁の役目は分からなかったのですが、たぶん炉が近くだと熱すぎる為かと思います。
側面にトウヒのボタンを設置して装飾をしておきましょう。
目印の金ブロックを横向きの樹皮を剥いだトウヒの原木に差し替えて、スクリーンショットのようにトウヒ系の板材と原木で凹ませておきます。
この大きな踏み台は天秤ふいごと呼び、手前と奥に人を配置して、交互に踏みつけることで空気を送ります。
機織り機を配置してそれっぽく見せます。手前は下がっている状態、奥は上がっている状態で、1ブロック高い位置に配置します(次のスクリーンショット参照)。
高殿の片方は手前が上、もう片方は手前が下のように配置して下さい。
ふいごを踏む人を番子と呼ぶのですが、何も捕まるものが無いと不安定なので、上から手すりを垂らしておきます。避雷針を下に取っ手部分が来るように設置し、紐の代わりに橙色の色付きガラス板にしています。鎖派の人は鎖でも構いません。
ちなみに、ふいごは3日間ぶっ通しで踏む必要があります。当然一人ではできないので交代制で、かわりばんこの語源はここから来ているようです。
祭壇を作る
メインとなる装置はできたので、付加施設を作っていきます。
後ろ側の中央、窓のない壁の前に鉄の神様の金屋子神の祭壇を作ります。
たたら場はわりと信仰が深く、高殿の中に祭壇や神棚を設けていたり、場合によってはたたら場の近くに神社を設けていたりしました。
ちなみに、金屋子神は若い女性嫌いで、たたら場は女人禁制だったようです。もののけ姫でもセリフ内で少しだけ出てきましたね。
スクリーンショットのシラカバは実際はオークの階段ブロックです。
祭壇のトウヒのフェンスの裏側はオークの階段ブロックに差し替えます。階段にすることでフェンスが壁とくっ付かずに額縁を配置することができるようになります。額縁にはシダを飾ってあります。
祭壇の中心は神棚を作った時と同様に、書見台にします。
休憩所と作業場を作る
解説の為に柱と梁を取り除いています。
前述の通り、番子は交代制なので自分の番でないときは休憩しています。そのためのスペースを後方の左右2か所に設けます。
干草の俵を縦向き、寝床の部分は横向きに配置して、その上に椅子や掛け布団と固そうな枕(ボタン)を配置すると、ござを敷いた休憩所のように見えてきます。
また、明らかに熱そうなので水飲み場は多めに配置してあげましょう。
大き目なたたら場になると工具が置いてあったりするちょっとした作業スペースもあるようです。
前面の左右2か所にスクリーンショットのように作業系のブロックを配置しておきます。
火打石と打ち金、ハサミ、ブラシなんかは額縁に入れて壁に入れておくと、それっぽく見えてきます。
棚の上のチェストは上に屋根が乗っているので開けることはできませんが、単なる飾りです。
材料と燃料を置く
たたら場で作る鉄の材料は砂鉄なのですが、マイクラでは鉄鉱石から鉄を作ります。
砂系のものを置いてもいいのですが、今回は鉄の原石ブロックを配置しておくことにしました。なお、鉄の原石ブロックは鉄の原石9つで作ることができます。
鉄の原石の置き方は積んでいるような感じが出ていれば適当で構いません。1段目が無いものは地面を差し替えておきましょう。
仕切りとして1段目にトウヒのトラップドア、2段目以降は階段状にオークのトラップドアを配置しておきます。
逆側には燃料を同じように置きます。
本来のたたら場では木炭を使うのですが、木炭ブロックはないので石炭ブロックを代わりに盛っておきます。
こぼれた感じで地面にはみ出しておいてもいいでしょう。
荷車を配置する
人力で材料や燃料を運搬するのは重労働なので荷車も近くに配置しておきます。
1段目に上付きハーフブロックを2つ配置し、後ろの両側にオークのトラップドア、前にオークのフェンスゲートを後ろ向きに開け、2段目は荷物とオークの感圧板を置き、真後ろ以外に感圧板を張り付けます。
ポイントは1段目の前の足ですが、これは防具立てを利用します。ハーフブロック設置後に、スクリーンショットの位置にディスペンサーを配置し、中に防具立てを入れ、レバーなどで動力を流すと防具立てが設置されます。
石炭や空の荷車も配置しておきましょう。2段目の荷物は前でも後ろでもどちらでも大丈夫です。空の場合はトウヒのトラップドアを配置しておいてもいいでしょう。
内装の最終調整
出入口の隣の柱の上部にトウヒのトラップドアを設けたり、出入口の上をトウヒの看板で補強するなど装飾を加えます。
柱と梁と交わる部分は装飾としてトウヒのボタンを打ち込んでおきます。
あと窓の外で光量が少なくモンスターが湧いてしまう為、柱にタイマツを設置して、窓から光が漏れるようにしておきます(柱の反対側も)。
以上で内装については完成ですが、全体図が無かったので載せておきます。
外観の最終調整
内装が終わった段階で行う外観の調整もありますので、もう少しお付き合いください。
屋根の上部の屋根窓のダークオークの板材で作った梁にタイマツをくっつけます。加えて、庇の支えとしてオークのフェンスを設置しておきましょう。
内装の最終調整の時に内側にトウヒのトラップドアを付けましたが、外側にも付けておきます。
この役割はこの間にあるタイマツの光で、トラップドアは光を通すので、屋根の湧き潰しになっています。
完成
以上で、たたら場の高殿が完成しました。
たたら場全体の開発については、まだまだしばらく続きます。
筆者が2024年2月に執筆した『できるマインクラフト和風建築』では、本記事のような産業系の作り方の解説の5件の他、民家、商店、小物、寺社仏閣、そして日本城までさまざまな建物の作り方を紹介しています。
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